- 2026年9月15日
いまさら聞けないアメリカFRBの利上げと日本株との関係。FOMC前に仕組みをわかりやすく整理する
どうも、たぬきんです。 9月16日にFOMCの結果発表を控えていて、「アメリカが利上げに動くかもしれない」という見……

どうも、たぬきんです。
最近、ソフトバンクグループの社債が**年4.75%**というニュースを見ました。
4.75%?
かなり高くないですか?
100万円なら、単純計算で年間4万7,500円。
「これ、かなりお得なんじゃない?」
と思ったんですが、そこでふと疑問が出てきました。
そもそも社債って何なんですかね?
株とは違う?
国債とは違う?
満期まで持っていれば、本当に元本は戻ってくる?
利息は複利なのか、それとも単利なのか?
そして何より、
なぜソフトバンクグループは年4.75%もの利率を出しているのか?
よく考えると、僕自身も「企業が発行する債券」くらいしか分かっていませんでした。
ということで今回は、
「今さら聞けない社債」
について改めて調べてみました。
ちょうどソフトバンクグループが大型の個人向け社債を発行しているので、これを具体例にしながら、
まで見ていきたいと思います。
社債とは簡単に言えば、
企業がお金を借りるために発行する債券
です。
企業は事業を拡大したり、設備投資をしたり、借入金を返済したりするためにお金が必要になります。
その資金を銀行から借りる方法もありますが、
「私たちにお金を貸してください。その代わり利息を払います」
という形で投資家から直接資金を集めることもできます。
そのときに発行されるのが社債です。
日本証券業協会も、社債を企業が事業資金を調達するために発行する債券と説明しています。
イメージとしては、
僕たち → 企業にお金を貸す
企業 → 利息を払う
満期 → 元本を返す
という関係です。
つまり、社債を買うということは、
その企業の株主になるのではなく、その企業にお金を貸す
ということです。
企業にお金を出すという意味では、株と社債は少し似ています。
でも、仕組みはかなり違います。
| 株式 | 社債 | |
|---|---|---|
| お金の関係 | 企業の一部を所有 | 企業にお金を貸す |
| 主な利益 | 配当・値上がり益 | 利息 |
| 満期 | 基本的になし | あり |
| 元本返済 | なし | 原則、満期に償還 |
| 値上がり益 | 大きく狙える | 基本的には限定的 |
| 主なリスク | 株価下落 | 信用・価格変動・流動性 |
株式なら、会社が成長して株価が2倍、3倍になる可能性があります。
一方、普通の社債では会社が大きく成長したからといって、最初に決められた利率が突然上がるわけではありません。
基本的には、
決められた利息を受け取りながら、満期まで保有する
という商品です。
今回話題になっているのは、
ソフトバンクグループ株式会社 第70回無担保普通社債
です。
愛称は、
「福岡ソフトバンクホークスボンド」
です。
主な条件はこんな感じです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行総額 | 1兆円 |
| 各社債の金額 | 100万円 |
| 利率 | 年4.75% |
| 期間 | 7年 |
| 償還期限 | 2033年9月16日 |
| 利払日 | 毎年3月17日・9月17日 |
| 担保 | なし |
| 保証 | なし |
| 格付け | JCR「A」 |
ソフトバンクグループの発表では、発行総額は1兆円、年4.75%、7年債、100万円単位。担保・保証はありません。
ここが一番気になるところです。
100万円分購入した場合、
100万円 × 4.75% = 47,500円
なので、税引前では年間4万7,500円の利息です。
今回の社債は年2回利払いなので、単純に半分ずつと考えると、
1回あたり約23,750円
です。
7年間保有した場合、
47,500円 × 7年 = 332,500円
となります。
つまり税引前では、
7年間で合計33万2,500円の利息
です。
野村證券では税引後利率を年3.785%と案内しています。
税引後で単純計算すると、
100万円 × 3.785% = 約37,850円/年
なので、
7年間では約26万5,000円ほどです。
ここは今回、僕自身も改めて確認しておきたいと思ったところです。
社債の利息は、基本的には単利です。
単利とは、
最初に投資した元本に対して利息がつく仕組み
です。
今回なら元本は100万円。
毎年の利息は、
100万円 × 4.75% = 47,500円
です。
1年目に4万7,500円の利息を受け取ったからといって、
2年目は104万7,500円に対して4.75%の利息がつくわけではありません。
2年目も、
あくまで元本100万円に対して4.75%
です。
つまり、
1年目:47,500円
2年目:47,500円
3年目:47,500円
と、基本的には同じ金額の利息を受け取ります。
複利の場合は、
受け取った利益を元本に加えて、次の利益を計算する
仕組みです。
たとえば投資信託などで分配せずに利益が内部で再投資される場合、
利益が利益を生む、
いわゆる
「複利効果」
が働きます。
一方、普通の社債では利息がそのまま現金として支払われます。
そのため、
放っておくだけで自動的に複利になるわけではありません。
では社債では複利効果が使えないのかというと、そうではありません。
受け取った利息を、
などに再投資すれば、その再投資分について利益を狙えます。
つまり、
社債そのものは単利でも、利息を自分で再投資すれば複利に近い運用はできる
ということです。
ただし当然、
同じ4.75%で再投資できる保証はありません。
7年後まで同じ金利環境が続くとは限らないからです。
現在募集されている個人向け国債と比べると、年4.75%はかなり目立ちます。
2026年9月募集の個人向け国債は、
です。
もちろん、社債と国債はリスクが違うので単純比較はできません。
それでも数字だけを見ると、
1~2%台に対して4.75%
です。
「社債の方がよくない?」
と思うのも自然です。
ここで大事なのが、
高金利には理由がある
ということです。
投資の基本は、
リターンとリスクはセット
です。
金利が高いということは、
投資家側から見ると、
それだけの利息がないと引き受けるメリットが小さい
とも考えられます。
社債の金利は、
などを踏まえて決まります。
だから、
「4.75%もくれるから得」
だけで判断するのは危ないです。
社債でまず考えたいのが、
信用リスク
です。
簡単に言うと、
貸した会社がお金を返せなくなるリスク
です。
会社の経営状態が悪化したり、倒産したりすれば、
可能性があります。
日本証券業協会も、発行企業の倒産などの場合には元本や利息が支払われない可能性があると説明しています。
つまり、
社債は元本保証ではありません。
今回のソフトバンクグループ社債は、
額面100円につき100円で償還
となっています。
なので、予定通り償還されれば、
100万円分買った人は満期に100万円が戻ります。
ただし、
会社が正常に返済できることが前提
です。
つまり、
「満期まで持てば絶対に戻る」
ではなく、
「発行企業が債務を履行できれば、満期に額面で返ってくる」
というのが正確です。
今回の社債は、
JCRで「A」
の格付けを取得しています。
格付けは、
元本や利息を予定通り支払える可能性を判断する材料
の一つです。
ただし、
格付け=保証
ではありません。
高い格付けでも、将来ずっと同じとは限りません。
企業の財務状況が悪化すれば、格下げされる可能性もあります。
だから格付けだけで判断するのではなく、
会社の財務や事業内容も見る必要がある
ということですね。
満期まで7年。
「途中でお金が必要になったらどうするの?」
という話ですが、社債は途中売却できる場合があります。
ただし注意が必要です。
買った金額と同じ金額で売れるとは限りません。
社債も市場価格が変動します。
一般的には、
市場金利が上がると既存債券の価格は下がりやすく、金利が下がると価格は上がりやすい
という関係があります。
たとえば、自分が年4.75%の社債を持っているとします。
その後、
年6%の新しい社債
が発行されたらどうでしょう。
同じような条件なら、
普通は6%の方が欲しくなります。
すると4.75%の社債は人気が落ちます。
売るためには価格を下げないと買い手がつかなくなる。
だから、
金利上昇時には既存債券の価格が下がりやすい
というわけです。
社債には、
流動性リスク
もあります。
これは、
売りたい時に、希望する価格で売れない可能性
です。
株のように毎日大量に取引されているとは限りません。
日本証券業協会も、市場環境や信用状況の変化によって換金性が低くなる場合があると説明しています。
だから、
「必要になったら売ればいい」
という感覚で買うのは少し危ないと思います。
今回の社債は7年債です。
満期は2033年。
7年あれば、
など、いろいろあるかもしれません。
だから、
7年間使わなくても大丈夫なお金か
というのはかなり重要です。
年4.75%固定というのは魅力的ですが、
逆に言えば、
7年間利率は固定
です。
もし今後インフレがさらに進めば、
受け取る利息の実質的な価値は下がります。
100万円が100万円として戻ってきても、
その100万円で買える物の量が減っているかもしれません。
長期の固定金利商品では、
実質的な購買力
も考えておきたいところです。
簡単に比べるとこうなります。
| 国債 | 社債 | |
|---|---|---|
| お金を貸す相手 | 国 | 企業 |
| 信用リスク | 相対的に低い | 企業ごとに違う |
| 金利 | 低めになりやすい | 高めになりやすい |
| 満期 | あり | あり |
| 元本 | 商品条件に従う | 発行体の信用に依存 |
| 途中換金 | 個人向け国債は制度あり | 時価売却が基本 |
個人向け国債では、発行後1年経過後であれば国の中途換金制度を利用できます。
一方、社債は途中売却する場合、市場価格の影響を受けます。
今回の社債は、
100万円単位
です。
つまり最低でも、
100万円をソフトバンクグループ1社に貸す
ことになります。
ここもかなり重要だと思います。
投資ではよく、
分散が大事
と言われます。
S&P500や全世界株式なら、数百社、数千社に分散できます。
でも個別社債の場合、
その100万円分については、
1社の信用リスクを集中して取る
ことになります。
ここまで調べてみて、
今回の社債はかなり興味深い商品だと思いました。
年4.75%。
日本の今の金利環境を考えると、かなり高く見えます。
ただ、
僕は今回は買いません。
理由は、
まだ資産を増やす段階だから
です。
100万円を7年間、固定金利の社債に回すより、
今の僕なら、
に資金を回したいと思っています。
さらに、
1社に100万円集中する
という部分も少し気になります。
もちろん、
社債が悪い商品という話ではありません。
たとえば、
という人にとっては、
かなり有力な選択肢になると思います。
資産形成前半では、
増やす
ことを重視。
資産形成後半では、
守る・受け取る
ことを重視。
そう考えると、社債の出番はあると思います。
今回調べて、一番大事だと思ったのはこれです。
利率だけを見てはいけない。
社債を買う前には、
まで考える必要があります。
今回改めて調べてみて、
社債のイメージがかなり整理できました。
社債とは、
企業にお金を貸して、その対価として利息を受け取る投資
です。
今回のソフトバンクグループ社債なら、
年4.75%。
100万円なら、
税引前で年間4万7,500円。
7年間なら、
税引前で合計33万2,500円。
ただし、
社債は基本的に単利
なので、受け取った利息が自動で元本に組み込まれて複利になるわけではありません。
複利効果を狙いたいなら、
受け取った利息を自分で再投資する必要があります。
そして、
高い利率には高いなりの理由があります。
社債には、
があります。
今回の社債も、
無担保・無保証です。
だから、
「4.75%もらえる」
だけを見るのではなく、
「4.75%のために、この企業へ100万円を7年間貸したいか?」
と考える方が分かりやすいと思います。
僕自身は今回は買いません。
ただ、
今後資産が増えて、
「増やす」より「守る」
という段階になったら、社債も選択肢に入ってくると思います。
社債って、名前だけ見ると少し難しそうですが、
調べてみると、
「企業にお金を貸して、単利で利息を受け取る商品」
と考えるとかなり分かりやすいですね。
今回も一つ勉強になりました。
※本記事は社債の仕組みを理解するための情報提供を目的としており、特定の債券の購入を推奨するものではありません。社債には元本割れや利息・元本が支払われないリスクがあります。購入前に必ず目論見書や契約締結前交付書面などを確認してください。
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